CVSup を利用したバックアップ体制構築

CVSup クライアント側の設定

1.パスワードの設定

% cvpasswd my@email.address my.domain.name

cvpasswdを、ユーザ名としてE-mailアドレス、cvsupdのサーバ名(「CVSup サーバ側の設定」の「4.アクセス制限」で指定した名前。)を指定して実行

Enter password:

と表示されるので、任意のパスワードを入力。ここでは、「password」と入力したとします。

Enter same password again:

確認の入力。
以下のメッセージが表示されます。

Send this line to the server administrator at my.domain.name:
—————————————————–
my@email.address:$md5$123cb22222a6a15999999d5c2946f000::
—————————————————–
Be sure to send it using a secure channel!
Add this line to your file "$HOME/.cvsup/auth", replacing "XXX"
with the password you typed in:
—————————————————–
my.domain.name:my@email.address:XXX:
—————————————————–
Make sure the file is readable and writable only by you!

上から2行目の「my@email.address」で始まる行をサーバの cvsupd.passwd ファイルに追加します。
下から2行目の「my.domain.name」で始まる行は、クライアント側の設定ファイルに記載します(詳細下記)。XXXはパスワードに書き換えます。

2.クライアント側 CVSup のパスワードファイル記述

前項の表示メッセージに従って、クライアント側のパスワード設定ファイルを記述します。

cd

ホームディレクトリに移動。

mkdir .cvsup

設定ファイル用のディレクトリ作成。

echo ‘my.domain.name:my@email.address:password:’ > .cvsup/auth

passwordは、前項で入力したパスワードを、そのまま入力。

chmod 600 ./cvsup/auth

パスワードが読み取られないように、権限変更。

3.クライアント側の取得ファイル設定

クライアント側の取得ファイル設定をします。

cd; mkdir cvsup_work
cd ~/cvsup_work

適当なディレクトリを作成、作成したディレクトリに移動。

vi supfile

設定用のsupfileを編集(作成)。

supfile の中身(空行は不要)

*default host=123.456.78.9
*default prefix=/my/data/path/sync
*default base=/home/myname/cvsup_work
*default release=all delete use-rel-suffix compress
mydata

1行目:cvsupd の稼動するサーバを、ホスト名またはIPアドレスで指定。(ホスト名の場合、名前解決できる必要があります。)
2行目:同期してダウンロードしてきたファイルを格納しておくディレクトリを指定
3行目:同期管理用のファイルを置くディレクトリを指定
4行目:「all」はサーバ側のコレクションのreleasesファイルで指定したキーワードと同じ。
5行目:コレクション名

4.同期の実行

以下のコマンドで同期が実行されます。

cvsup -a ~/cvsup_work/supfile

cvsup_work の部分は前項で作成したsupfile を指定。

ローカルホストの /my/data/path/sync ディレクトリ以下に、リモートホストの /my/data/path 以下のファイルが転送されていることを確認して下さい。